glaucous
胸を刺すもの。心音を貫くもの。 もうそれより他には、何もいらぬと思うもの。
もう少し僕でなければと、思う時がある。
衝動に流されそうになる。 青い流れを開いたら鼓動がする。 時間が毀れる。それを貪ろうとする。 餓鬼の様な自分が居る。 眠ろう。 ただ眠ろう。
裁つ為に。 あれは切り落とすために伸ばされた髪だった。 隠し扉を探したら裂け目を見つける。 僕もやっとあなたの罠に足を落とせた。
そう言えば、そうなんだよな。 ふと胸に落ちた。それが答えかと。
平たく言えば、現実を超越した現実がハイリアル。 トリップや変性意識と呼ばれる現象。 僕にはこのハイリアル、高等現実という方がしっくりくる。
どうしたの、大丈夫、痛そう。 そう言われて初めて気付く、自分の手が人と違う事に。 罅割れて千切れそうにでも見えているのかな。
僕は彼女を待っている。 25まではと言ったが、そこまで堪えるか分からなくなって来た。 せめて五月、喩え延期にしても、舞台までは耐えたい。 砂が耳や鼻、口の中へ入って気持ちが悪い。 時間が無い。砂の音以外の雑音が入る。 死ぬなら泥水雨水に浸って苦…
ここ数日、体調は悪いが気分は良い。 今飲んでいる薬が体に合うのだろうと思う。
彼女のバイタリティとポジティブさは尊敬に値する。
この前な、遺体安置所から盗んだ彼女の夢の続き。
積み木遊びをされているのだと思った。 僕である誰かという人間を形成するブロック。 それを組み立てたり崩したり、作ってはまた分解して。 ブロックはとても軽く手の中で転がる。
時折思ってしまう。 彼女や僕や彼にとっての理由を。 僕らの理由を。
一つの事象が始まりそれが終わると、相応のエネルギーが発生する。 物質同士の動きを一つの総体として事象とする事を、前提に。
22年、だ。二年オーヴァーした。 生き残った。生きていられた。死んでない。
店の駐車場へ出入りすると、僅かな距離、時間の詰まりが生じる。 すると、その僅かな影響から交通渋滞へと繋がる。 これってとても身近で分かり易い、カオス理論の単純例だよな。
鬼は彼女か僕なのか。 彼女の鬼が僕であるか、若しくは僕が彼女の鬼。 けれどそれは、どちらでも、構わない。
何を以って構成するか。
不意に以前の担当医の言葉を思い出した。 あなたは味のしない食事を続けている。 いつまでも。
何だか、心臓に悪いな。 柄にも無い。・・・そうでもないか。
未だに、その視線を僕の中に残した。 嘘をついた僕は、その視線に殉じる。 哀しい眼だった。痛そうだった。 ただ僕にはそう見えた。 叫んだ彼女は、裏切られて傷ついた。 約束を破り、裏切って嘘にしたのは僕だ。 その視線を胸から抜こうと思わない。 その視…
呪い、だな。あれは。 毎日毎日、同じ時間にあれが始まる。 僕は身体を硬くして耐える。怖いから。 怯える。そうやって遠回しな糾弾を受ける。 自分が唱えているのは嫌いではない。 でもあれは怖い。 自分でも何故だか分からないが、確かな罪悪感だけはある…
相対する自己矛盾は認識可能範囲下に分類されるか。
もう五時半だぞ、夜明け前の。 生活のサイクルをコントロールしたい。
記憶も感情も消耗品だと、以前に書いた事がある。 消耗されるからこそ、僕は記録するんだと。
こんな夜は、もうどうしたって眠れない。
パーソナルは、ペルソナから派生した言葉だと聞いた事がある。 真偽は定かではないが、納得はしている。 人格は幾つもの仮面。
昨夜の夢の記録。
今年も最後の一日だねえ。 色んな方と出会ったり、出会い続けていたり、さようならをしたり。 一年と一年の境、一日と一日の境もそうだ。 今この一瞬にさようなら、そして訪れた次の瞬間に初めまして。 どうぞ宜しく。宜しくする間もなく去っていっても。 来…
あんな風に泣いたのは久し振りだった。 僕はどうも、久し振り、という言い回しも好きらしい。誰の本だったか、理由が無ければ泣けないのか、という 一節があった事を思い出す。