2007-01-01から1年間の記事一覧

別れは一時の永別。

今年も最後の一日だねえ。 色んな方と出会ったり、出会い続けていたり、さようならをしたり。 一年と一年の境、一日と一日の境もそうだ。 今この一瞬にさようなら、そして訪れた次の瞬間に初めまして。 どうぞ宜しく。宜しくする間もなく去っていっても。 来…

暇潰し。

君が惹かれたのはピーター? それともウェンディ? 君は僕にとってウェンディだった。 安らかな眠りの中のウェンディ。 窓から彼が迎えに来るのを待ってるウェンディ。 僕はピーターにはなれないと分かってた。 少年でもなければ、永遠の象徴でもなかった。 …

彼はそうして閉ざせない扉を片手で支えた。

薬が廻り始めると理性が緩やかに後退していく。

かがよひ。

あんな風に泣いたのは久し振りだった。 僕はどうも、久し振り、という言い回しも好きらしい。誰の本だったか、理由が無ければ泣けないのか、という 一節があった事を思い出す。

些細な支え。

こういう同じ音を続ける文が好きなのだろう、と今更気付く。 そう言えば、昔からそんな傾向はあったな。

爪先まで通っていた温もりが、目が覚めた途端失せてしまう。 目覚めて下がっていく体温。 下がりきった辺りで諦めて、ベッドから出る。 ヒーターの前で爪先を温めながら、眠り続ける手段を考える。 ロシュは睡眠導入には最適だ。 けれど効果が切れれば、焦燥…

なにもない一日。

書く必要の無い日は、多分、僕にとっては最良の一日。 言葉の無い日、誰も居ない時間、閉塞した穏やかさ。 いっそ優しいくらいの深い真闇。 考え事をする時に、真っ暗にするのは親父譲りかな。 書かなくても自分を保てる間は、隔たりの底で眠って居られる。 …

どうしてあれだけ薬を飲んだのに目が覚めるんだ。眠って居られないんだ。夜中に起きてこんな風なのを繰り返すのは嫌だ。胃がひくついて気持ちが悪い。どう仕様も無い気持ちになる。きちんと眠らないといけないのに。自然な風でありたいのに。本当は薬なんて…

稽古初日。

台本無し、役者不足、進行遅し。 農民、司会者共に女役と判明。 流石にもう男役は回して貰えないか・・・。 坊主にしても無理かな・・・子供役が精々という所か・・・。 二時間の稽古と、三時間の交友。 弟と過ごす時間を削る。 悔やまないと言えば嘘になるが、無駄で…

正座。

すると足が痛い。 とは言っても、年中身体の何処かが痛い為、 面倒で手当てやら何やらする気も起きない。 ただ流石に火傷はちょっと痛かった。 そんな大袈裟なものではなく、低温火傷程度のものだ。 水脹れも殆ど引いて、後は両足の青痣だけ。 うちは宗教上…

揺りかう揺りかう揺り揺られ歩け。

朝が苦痛だと感じるのは、 睡魔を引き剥がす惜しさが理由じゃない。 朝が苦痛だと感じるのはただ、 身体的にどう仕様も無く苦痛そのものだからだ。

動悸。 呼吸。 心音、呼吸音。 不確かなもの。

二時間半で目が覚める。 目覚める度に嘔吐する。 咽喉は焼けて血を吐き捨てる。Rocheは二時間、Roche2は二時間半。 その差分、三十分の重要性が、僕にはよく分からない。

防衛。

午後四時を過ぎて、愛の迎えが来る。 愛の運転する車内では、グループ魂やら中村あたるやら、 妙なスイッチが入りそうな曲が流れる中、 合間合間で、鬼束ちひろが流れてクールダウン。 というよりも、本来の呼吸に戻すべく小休止。 ゆきさんのドレス姿を目の…

小話、あしっど、風邪治す、ベンガラ装備 鞄、ロングパーカー、アウトレット、ミドリ

こうするしかなかった。

これを見つけてしまった以上・・・僕にはこうするしかなかったんだ。 棺の中で聞こえればいいな。

酷く曖昧。

言葉の端々、記憶の仔細、書かれることの無い病。 申請継続に必要なカルテに書かれているのは、たった一言。

不安爆発。

余り自分の思考の事ばかり書くのはよそう、と思っていたけれども、 そんなのはただ、どんどん自信が無くなって、書く自信も無くなって、 好きだという気持ちが、不安に負けてしまった言い訳でしかない。

再構築。

黒風館消失に伴い、随分迷ったけど、空想機関を除いて、 現在稼動していない空間は、削除する事にしました。 ある人に触発を受けて、それを契機に。 ちょっと長めに期限を設けて、年内には。

再び箱庭の話。

楽しいことが無ければ生きている事を愛しく思えないし、 辛いことが無ければ楽しいことを見つけにくくなってしまう。 僕の描く砂原は、海を必要としない。 時折訪れる激しい雨で潤い、目に付くほど多くを必要とはしない。 砂に焼かれた足の裏が痛いと思えば…

黒風白雨。

これが僕の選んだ形。 これが最初の応え。 喪失、何処かにはあるかも知れない、もう何処にも無い。 今からどう変わるとも、進むとも知れないけども。 まだ失う事は受け入れられないから、まだ失わない。 ただ、それだけの事でも、僕にとっては答だ。

あなたは誰ですか?

僕という人間を知る人は、恐らくこんな風に謂う。 “優しいけれど信用できない” “情が深いようで底は冷たい” そしてそれは、とても正しい。

狐の婿入り?

雨でも無いのに虹が上がる。 雄か雌か確かめ様にも、余りに遠くて霞んで見える。 多分、虹だろう。外から内へ向け赤橙黄緑青藍紫。 セキトウオウリョクセイランシ。

ひずむ。

明日弟が帰ってくるらしい。 二、三日、泊まって、今年帰れるのは恐らくそれが最後だそうだ。 一緒に年越したかったかな、と少し思う、残念に。

宛て無し。

折るには力が無く祈るには宛てが無い。 僕は信仰の只中にあって信仰心の欠片も持ち合わせない、 寧ろ反乱分子に近い人間だから。お願いします助けて下さいごめんなさい、は、 神様に言おうと人間に言おうと、大して意味が無い。 自分で行わない限り。

[glaucous]吐き出されるものに関して。

嘔吐=汚いこと、ものの話。 生理的な嫌悪感を誘発する行為の類。

[glaucous]感覚する洞。

ドアを開ける、その為に僕は薬を胸に流す。 掴んだ手に力を入れてカチリと音のするその後、 外へ出る度、取っ手を握る度、確かめる洞。

[glaucous]36.4℃の必要性。

自分で思う程に淡白では無いので、 時々酷く誰かを抱き締めたくなる。

[glaucous]透る直線

青か赤か旧い渇色。 滲んで消えるものは多分そこに無い。

私室小景

[びーかー、ふらすこ、ぶんぜん燈] 暖簾、鉱石、青障子 [(この漆喰に立ちづくめさ)] この安物椅子にうづくまるのさ